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龍馬伝と幕末 Part2
今日は、岡田以蔵について書こうと思います。

岡田以蔵は土佐勤王党の志士で、人斬り以蔵、として恐れられた人物です。
しかし以蔵は学問に疎かったため、佐幕だとか、尊王攘夷だとか、そういったことについてはほとんど知らなかったようです。
そのため、ただ、ただ、師匠の武市半平太の指示にしたがって暗殺を遂行する、いわばターミネーターのような存在であったといわれています。
最終的に、以蔵は吉田東洋暗殺の罪を問われて捕らえられます。
以蔵の捕縛以前から捕らえられていた武市ら勤王党のメンバーは、自分たちが行った吉田東洋暗殺の罪を問われても、ひたすら黙秘を貫いていました。
そんな折、教養の無い以蔵も捕らえられたため、以蔵が自白するのではないか、と恐れた武市らは、監獄内のネットワークを駆使して、以蔵の毒殺を図ります。
ところが、以蔵にはなぜか毒が効かず、結局以蔵は全てを幕吏に自白し、以蔵は処刑されてしまいました。
以蔵の自白によって、吉田東洋暗殺犯の全貌が明らかになったため、武市ら勤王党も切腹や斬首の刑に処せられました。

ここで考えてみたいのは、以蔵は歴史の被害者か否かということです。
以蔵のような、ただの暗殺の道具つまりターミネーターとして武市のような過激派に利用されてしまった以蔵の顛末を、自己責任ととるか、それとも時代に翻弄された被害者と見るか。

僕は被害者と見ます。
当時の時代背景から考えれば、足軽であった以蔵が学問をする機会を得ることが出来なかったのは無理がありません。
というよりも、そもそも学問の重要性を知る機会すらなかったでしょう。
そのため、以蔵は勤王党が日本の思想の中でどのような位置づけの組織であったのかを知ることすらできませんでした。
しかし、独自に身に付けた剣の腕は、時代を代表するほどのものであったため、それを武市に利用されてしまいます。

以蔵は勤王党のメンバーの中でも特に身分が低く、学問も無いため、勤王党内で繰り広げられていた議論に全く理解できず、勤王党が何をしているのかがわかりません。
それでも勤王党から脱退しなかったのは、自分の価値を認めてくれる武市がいたからであるとされています。
多くの人が自分をさげすむ中、自分を高く買ってくれる人がいる、そんな組織があれば、その組織に居ついてしまうのも無理はありません。

これ、もう以蔵にはどうしようもない運命といえるでしょう。
これを自己責任とするのはあまりにもむごいのではないでしょうか。

悔いるとすれば、宮本武蔵に憧れて、人並みはずれた剣道修行をしたことではないでしょうか。
剣の腕が立たなければ、そもそも武市は目をつけなかったでしょうからね。
もっとも、そうなると以蔵は一生足軽として虐げられる立場に終わってしまうんですけどね。

総括すると、これは、学の無いことが招いた悲劇。社会システムの弊害が招いた悲劇。
それこそ、前に紹介した村上春樹のスピーチですね。
壁と卵。
階級という社会システムの壁にぶつかって、割れてしまった岡田以蔵という卵。

彼に比べると僕らは相当恵まれています。
だから、、、、、、勉強しよっと。

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