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論理から物語へ
相手に自分の伝えたいことを伝えるにはどうすればよいのか。
えっ?よりによってそんなことを僕なんかに説教されたくないだって?
気持ちはわかるが、まぁ最後まで聞いてくださいな。

本屋へ行くと、コミュニケーション能力や議論力を高める本として、ロジカルシンキングの本が幅を利かせています。これは誠にもっともなことでしょう。話や文章が相手に伝わるための生命線となっているのは、内容の筋道です。情報を並べただけでは、相手に意図は伝わりません。

しかし実際問題、論理だけで意思の疎通が円滑に進むかどうか、コレは疑問。「この人の言っていることはわかる。けれども共感は出来ない」という経験はありませんか?詰まるところ、論理は納得を生むことはできても、共感を生むことは難しいのです。

共感を生む、そのためには物語が必要です。話や文章に物語が介在することで、人の感情は揺さぶられます。よく引用される例でいえば、

1.王が死んだ。女王も死んだ。
2.王が死んだ。その悲しみのあまり、女王も死んだ。

2.の方が1.よりも感情移入できるのではないでしょうか。かなり単純化した例ですが、ストーリー性のある方が共感を生みやすいのです。こうした物語の力が発揮された極端な例として、一時期流行った『チーズはどこへ消えた?』があります。この本の主旨は、変化に敏感になって迅速に行動できるようにせよ、ということであるのですが、この本はそのことを物語によって説得しています。本来はビジネス書として書かれるべき内容を、「ネズミさんたちのお話」にすることで、子どもでも読んでわかるくらい理解しやすくしているのです。つまり、言いたいことを物語という形に変換することによって、わかりやすく、共感のできる工夫をしているのです。

こうした物語の力を活用する能力として、近年注目されているのが、ストーリーテリングです。3MやIBMでも幹部育成のためにストーリーテリングの講座を受けさせているそうです。理由はもちろん、相手を説得する手段として、物語を語る力が必要とされているからなのです。何年か前からNASAでもナレッジマネジメントの過程でストーリーテリングが導入されていると聞きます。職人技という暗黙知を物語によって形式知にしているのでしょう。

企業の理念にも、その背景に物語があれば、それは人を惹き付けるものになります。ホンダの経営理念が魅力的に映るのは、ホンダの理念の背後に本田宗一郎や藤沢武夫の物語が存在するからだというのも一因であるのではないでしょうか。物語は人の共感が必要とされる、ありとあらゆるところで活躍しているのです。

ただし、注意しなければならないのは、論理と物語は補完的な関係であって、どちらも欠けてはならないということです。車の両輪なのです。物語一辺倒であれば、わかりやすく、共感を呼ぶかもしれません。ですが、その内容はロジックに欠けるため、薄っぺらくなるでしょう。反対に、論理一辺倒であれば、「言っていることは分かるけれども納得できない」状態になります。正しいが、わかりにくい。正しいが、どうも釈然としない。そういった問題を引き起こします。であるがゆえに、どちらもおろそかにすることはできません。

では、物語の力を身に付けるにはどうすればよいのか。
短編小説を読みましょう。短編の方が長編より物語の構造が見えやすいから。
起業家の立志伝を読みましょう。魅力的な起業家には、魅力的な物語が存在するから。


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コメント
物語というか、ストーリー性はすごく大事だと思う。
「納得できるけど共感はできない」って経験は自分自身も多いし。

でもさらに付け加えるならストーリー性のもっとも大事な点は、「聞き手のニーズに沿った物語」であることだと思う。
決して話し手の独りよがりになってはならない。それでは共感してくれる人の興味はそそるけど、興味のない通行人を振り向かせることはできないよね。

たとえば、僕の知ってる話で面白いと思うのは、
「アンパンマン」
日本人はみんな知ってるよね笑

日本では自己犠牲の強いヒーロー像だけど、アメリカでは反応が違う。おなかのすいた子供に、自分の食べ物を分け与える(別に顔じゃなくても可)。なんてやさしいんだ!と思いがちだけどアメリカ人はヒーローは一般人と同じ目線に立ってはだめだ!との理由から評価しない。

つまり、困ってる人を助けるヒーローというストーリーにも、「聞き手のニーズ」が加わると共感を呼ばない可能性がある。逆にいえば、聞き手が何を求めているか、次第で話し方のプロセスは異なるよね。

極論すれば、言語圏が違う人に自分の意思を伝えたいとき、論理とか物語よりも重要なものもあるかもしれない。
もちろん、ストーリー性を持って感情移入させ、論理的に説き伏せることの有用性は疑っていないけども。
[2010/05/28 02:14] URL | tree3 #- [ 編集 ]

他人に伝達するときに、その表現形態を物語にすれば、相手に共感してもらえる可能性が高まる。

内容:論理
表現:物語

なので、聞き手のニーズに沿うかどうかは、論理の前提条件の如何にかかっている。前提がニーズに沿い、その上で、その人なりの論理を組み立て、それを物語という形で表現すれば、相手に共感を伴って伝わる。

そういう意味で、言語圏が違う人に自分の意思を伝えたいとき、重要となるのは、やはり論理の前提条件。
アンパンマンだったら、日米でヒーロー像の前提条件が違ったために評価の食い違いが起こっていた。
[2010/05/28 22:40] URL | Michio #- [ 編集 ]

論理って、全世界共通なの?
[2010/05/29 02:11] URL | tree3 #- [ 編集 ]

Re: タイトルなし
> 論理は共通。ただ前提は共通でない。

論理展開そのものは歴史上の哲学者が導き出したものを現代人が無意識的に使っているので(人が無意識的に使っている展開方法を哲学者が明文化したといっていい)、世界共通とまではいかなくても、先進国共通ではあると思う。

ただ、前提条件は地域差がある。人の育った環境によって前提の建て方が異なるところはある。
例えば、アメリカは
我々は世界の警察である。ゆえに大量破壊兵器をもつイラクを攻撃する。
というのは他国には理解しがたい話。なぜなら、「そもそもなぜアメリカが世界の警察?そもそも世界の警察とは?」という前提条件が理解不能だから。
[2010/05/29 21:56] URL | Michio #- [ 編集 ]


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