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5Sと、組織のパラダイム
ここ1週間、卒論の一環として、5Sと組織のパラダイムの関係性を調べていました。それゆえにブログの記事が疎かになったのであって、決してサボっていたわけではないのです(汗)。その言い訳として、この記事を書いておくことにしました。この1週間、何もせず引きこもっていたわけでは断じてないのである。

で、5Sについてですが、5Sの直接的効果については昔から論じられてきました。古くはテイラーの『科学的管理法』やドラッカーの『現代の経営』、最近ではそこら中に5Sの重要性を説いた本が出回っています。しかし、これらはどれも、整理整頓などをすることで効率的な業務・生産が可能になるという、5Sを実行することによる目に見える効果についてかかれたものでした。

今回論証したいことは、そういった直接的効果ではなく、間接的効果についてなのです。具体的には、5Sを実行することによりいかなる精神が宿るのか。加護野忠男の言葉を借りれば、5Sによって組織にはいかなる市民精神が宿るのか、ということです。

日本電産では、買収先の企業に対して3Q6S(5Sに作法を加えたもの。6Sを徹底することで、社員・会社・製品のクオリティを高めるという意味)を導入したり、1円以上の経費はトップ決裁といったことを強要しました。買収先の企業に対して行ったことは、端的にいうとこれだけ。しかも、買収先企業は1,2年の短期で様変わりする。たぶん、これで上手くいく理由は、こういったことを徹底することによる副次的効果があり、それによって組織で共有されているパラダイムに変化が起こるからであるのではないだろうか。そういう意味で、日本電産を事例にとりあげることは、5Sと組織のパラダイムの関係性を調べる上で、格好のケースではないでしょうか(買収先企業の経営陣を日本電産社員で埋め尽くすということはしないという意味で、変革における変数が少ない)。

僕が調べたいのは、5S活動が組織のパラダイムとどのような関係にあるのか、ということ。もっと具体的にいうと、5Sの一つであるしつけが、組織の人・パラダイムにもたらす経営学的意義。なぜしつけを強調するのかというと、高木裕宜によると、5Sの中でもしつけは他の4Sをコントロールする存在であり、他の4Sを実践するための規律・クセづけとして、しつけがあるようです。しつけが5Sの中心的存在であるのです。つまり、5Sの、それもしつけについて、パラダイムに及ぼす影響を調べていけば、何らかのインプリケーションが得られるのではないか。

さて、そうして調べようとしてみたのですが、この研究は先行研究が少ない(さっきも言ったように、5Sの経営学的意義としての間接効果を論じたものは少ない)ので、巨人の肩の上に乗るということができません。少ない中でも、参考になるのは大森信のトイレ掃除についての論文。トイレ掃除を通じて組織に宿る市民精神を論じたもの。この論文ではアンケート調査を元に、5S活動の一環として行われたトイレ掃除の経営学的意義を考察しています。でも、僕はもっと良い形での論証の仕方があるのではないかと思うのです。

確かに経営学の論文では、しつけや整理整頓など5Sの間接効果を論じたものは少ない。ですが、他の学問では、こういったことの効用は論じられていると思うのです。日本では昔からしつけに対しては、企業に限らずあらゆる場で、意識的に行われてきました。それについて、誰かしら興味をもって研究している人くらいはいるのではないか。

ということで、他の学問領域からしつけの効用について論じた文献を援用し、それをベースに、僕なりの論理を構築していくことで、5Sとパラダイムの関係性を論じることにしました。

5S活動を意識的に行っている組織はどこだろうか、と考えたとき、真っ先に思いついたのが小学校です。小学校では、5Sとは言っていませんが、それに近いことははるか昔から行われていました。清掃・整理・整頓・清潔・しつけ、これらは全て教育の一環として、小学校では指導されてきました。ということは、教育学の文献を調べれば、5S活動が人の価値観や行動規範に及ぼす影響が何か分かるのではないかと思い、図書館で教育関連の本を探してみました。すると、結構良い感じの資料がありました。調べてみると、そうしたことは、教育社会学という学問で研究されているらしい。これを調べて、経営学にも応用できそうならやってみようと思いました。教育社会学の知見では、しつけをする存在を社会化エージェントと呼び(子どもにとっては教師や親がこれに当たる)、社会化エージェントが子どもに対して、社会におけるイデオロギー・思想を植え付け、それが結果として社会統制になっているとのこと。

ちょっと長くなりました。書いていて疲れました。ここから先はまだまとまっていないので、今晩落ち着いて考えてから、また明日書くことにします。それに、月曜の面接の準備もしなければならないので(←言い訳臭がプンプンする)。でも、だいぶ明るい道筋が見えてきています。

I'm starting to see some kinds of hope.

コメント
面白そう。

しつけが5Sの中心的役割ってのも感覚として理解できるね。記事を見る感じ、加護野先生の「経営の精神」に大きく影響を受けているような印象ですなw

もうひとつ上がってた、村山元理さんの「経営理念と掃除」っていう論文は見た?私は見てませんが、参考になりそうなタイトルじゃね?

私が考えるしつけの徹底で一番大事なポイントは、
5Sの監視者は誰か?という点。
整理整頓をやらなきゃ自分自身が気持ち悪いと思えるほどの『習慣化』を目指して、しつけが必要なのではないかな。
つまり監視者は自分自身になるわけ。

誰だって、自分で苦労して整えた環境はいつまでもいい状態で保ちたいじゃない。その気持ちが自らの惰性を抑止する力になるんじゃないかな。
[2010/06/13 02:01] URL | tree3 #- [ 編集 ]

「習慣」にする、良いポイントが目についたね。しかし、常に意識して自分自身を監督するって、かなり強い意識を持てないと、三日ボーズになる可能性がある。どう克服する?
組織の場合は個人よりもっと難しい。習慣にするための制度作りって、日本電産はしてない?
[2010/06/13 13:19] URL | gao #- [ 編集 ]

監視者は、買収先に派遣された日本電産社員とプロジェクトチーム。自分自身で監視できるようになるまで電産社員とチームが面倒をみて、自立したら、ひとり立ちさせるみたいなかんじ。
つまり、習慣化されるまでは、本社社員とチームが指導を行うということです。

監視者については分類が必要かもしれない。ブルーカラーの場合とホワイトカラーの場合とではやり方も違ってくるだろうし。

今後の方針としては、
しつけを中心にした5Sがパラダイムとどう関連しているか
→日本電産を通して、パラダイム転換に5Sをどう活用していくか、その仕組みを調べる。
[2010/06/15 14:04] URL | Michio #- [ 編集 ]


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